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合氣道と学習がセットになった合氣道教室開講

メンタルと学力を同時に鍛えよう!​

バディからの新たな提案として、勉強とスポーツがセットになった文武両道の合氣道教室を開催致します。開講に当たって講師である、元東京大学大学院工学系研究科准教授である木村浩先生にインタビューを行いました。

合氣道とは

あなたは「合氣道」と聞くと、どのようなものを想像するでしょうか。護身術? 相手の攻撃の力を利用して、投げてしまう? ・・・どちらも間違えではありませんが、合氣道はもっと理論的な武道です。体の動きを理論的に体系化した武道、と言えばよいでしょうか。

合氣道の技は、4つの段階で構成されています。相手の動きを「察し」、相手に「調和し」、相手を「導き」、相手を「制する」。これらを「丹田(体の中心)」の安定した動きで行います。稽古では、技の型を覚え、何度も繰り返すことによって、技の理論を理解し、体現できるようになっていきます。

 

合氣道に取り組むことは、合氣道の技を覚え、安定した体の使い方を身につけるだけにとどまりません。体や技の構造を論理的には理解する「論理的思考力」、相手を察する「観察力」、相手と調和する「コミュニケーション力」の訓練にもなるのです。

心身ともに良い姿勢が定まるよう、丹田(体の中心)を鍛える

合氣道の稽古は、主に3つのパートに分かれています。

 

1つ目「準備運動」では、身体の柔軟性を高める柔軟体操、楽しみながら体幹を鍛えるトレーニングを行います。

 

2つ目の「基本動作の稽古」では、良い姿勢や丹田(体の中心)、気合い、歩き方、受け身など、武道特有の体の使い方を身につけます。

 

3つ目「技の稽古」では、合氣道の型稽古を通して、丹田が安定し、バランスの取れた、強く、素早く、しなやかな動きを身につけます。進んでくれば、木刀や杖といった武器も取り扱います。

 

また、合氣道の稽古の中に、「唱和」を取り入れます。日本の古典や近代文学、論語などを唱和し、そこに含まれる意味や言葉(音)の流れなどを、自然と体にしみこませます。

 

その際に、丹田から声を出す練習をします。小さい頃からしっかりと、腹から声を出す練習をすることで、学校などでしっかりとした発表ができるようになります。大人になってからも、たとえばプレゼンテーションをする際に丹田から話すことで、周りの目にひるまず、落ち着きのあるものができるようになるでしょう。

合氣道と勉強の共通点

たとえば、子供クラスで合氣道の二段に到達するためには、全部で100種類以上もの技を覚えないといけません。100というと相当な数ですが、実は、技と技との間には関連性があり、その関連性を理解出来る様になると、100種類の技でもスムーズに出来る様になってしまいます。

 

当然、最初は技と技の間の関連性は理解出来ないと思いますので、がむしゃらに続けてみて、段々と理解を深めていくことになります。

 

これは勉強でも同じではないでしょうか? 

たとえば、平仮名と掛け算を考えると、これらは一見何の関連性もないように見えます。そして、子供たちは、平仮名も掛け算も最初は分からないので、まずはがむしゃらに覚えます。そして段々と理解を深めていくと、平仮名と掛け算には関連性があることが分かります。

「さ」という字は「あ」から数えたら何番目か?という問題があった場合、「あ行」や「か行」はそれぞれ5文字、それが2行文ありますので、5×2+1=11番目と考えることができます。

一見まったくの別物と見えるものの中に関連性を見出していく。これは発想力の強化につながります。合氣道の多種多様な技を稽古し、学んでいく中で、このような応用力も身に付けさせるように指導します。

合氣道の稽古と学習の時間を一緒に

当教室の小学生以上のクラスでは、合氣道の稽古の後に、学習の時間を準備しています。運動をした後は集中力が高まります。特に、クールダウンした直後は、運動で活発化した交感神経と、リラックスした状態での副交感神経のバランスが良いため、集中力が高まると言われています。このタイミングをうまく使うのが、効率よく勉強できるコツです。

小学生低学年(1~3年)クラスの勉強内容は、算数的な思考力を強化するプログラムで、基礎的な計算なども行いますが、図形パズルや論理パズルのようなものを行います。また、発想力を強化する学習も行います。たとえば、花の写真を見たときに、ただ花があると思うのではなく、葉っぱが何枚、これは綺麗だなとか、どんな匂いがする等、視野を広げたり、観察力を身につけたりするためのものです。

小学校高学年以上(4年以上)クラスの勉強内容は、自主性を大切にします。前半30分は、覚えなければならないことや、難しい問題へのチャレンジなど、各自が課題を持って取り組み、そして、効率よく振り返ることで、頭への定着を行います。後半30分は、論理的思考力を向上させるプログラムです。

 

課題を与えて、作文をしたり、発表したり、みんなで討論をしたりします。これからの時代に必要な、コミュニケーション能力の向上も図ります。

未就学児クラスは合氣道の稽古だけなのですが、その中に、日本の古典や近代文学の唱和を取り入れ、口や耳を言葉に慣れさせます。

スポーツか勉強か二者択一ではない、文武両道を目指す教室

しばしば保護者さまから、スポーツか勉強かどちらを優先するべきか聞かれるのですが、両者は二者択一ではなく、両立出来るものと考えております。むしろ、合氣道で学んだ論理的思考や観察力、発想力は、勉学にプラスに働きます。ぜひ合氣道を通じて文武両道を目指して頂ければと思います。

バディ天通合氣道教室 3つのクラス

未就学児(小学生未満)クラス

月・木 15:30~16:20(稽古50分)

合氣道の基本動作や基本技の稽古を中心に行います。準備運動では、柔軟体操、体幹トレーニングを行い、また、合氣道の稽古の中では、良い姿勢、丹田、気合い、立ち方、歩き方、すばやく動くことなどを身につけることにより、体幹を強くし、精神的にも落ち着く所作を体感します。


稽古前には、日本の古典や近代文学などを唱和し、意味がわからないまでも、そこに含まれる意味や言葉(音)の流れなどを、自然と体にしみこませます。

小学生低学年及び初心者クラス

月・木 16:40~18:10(稽古60分・学習30分)

合氣道の基本動作や基本技を行うとともに、昇級を目指した稽古を行います。その中で、自然体、丹田強化法、間合い、すばやくしなやかな動きなど身につけ、体幹強化、精神的な落ち着きを体現します。また、自分と相手との間合いや関係性、調和の大切さを理解します。

 

稽古後には学習の時間(30分)を設け、指導員が論理的思考力や発想力を向上するための学習指導を行います。

小学校高学年以上及び上級者クラス

月・木 18:30~21:00(稽古90分・学習60分)

合氣道の昇級・昇段を目指した稽古を行います。武器術(剣術・杖術)の稽古も行います。天通真定、合氣道の道理(察し、調和し、導き、制する)に基づく動きを身につけ、個人個人が自らの目標を持ち、合氣道で学んだことを日常の生活に活かします。

 

稽古後には学習の時間(60分)を設け、各自が課題を持参して取り組みます。また、指導員が論理的思考力や集団討議力(コミュニケーション力)を身につけるための学習指導を行います。

月謝

  • 月謝の他に、昇級・昇段の際には審査・登録料(審査の級・段による)、大会やその他のイベントへの参加には参加費・旅費等がかかります。

  • 合氣道の稽古は、柔道着で行います。また、昇段すると袴を着用します。これらは各自で購入していただきます。

稽古場所

バディ柔道・合氣道場(神奈川県横浜市都筑区勝田町754)

横浜市営地下鉄グリーンライン/ブルーライン センター南駅からおよそ2キロ

(センター南駅から徒歩25分、もしくは、横浜市営バス 勝田 下車5分)

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講師プロフィール

木村 浩(きむら ひろし) 天通合氣道 師範/五段

現在、天通合氣道 湯島教室・赤坂教・町田教室・東京大学合氣道会・國學院大學合氣道会にて指導を行う。これまで、天通合氣道大会にて三段以上の部 最優秀賞を獲得する等、優秀な成績を収めている。

(その他経歴等)昭和48年生まれ(45歳)。出身高校は、群馬県立前橋高校。東京大学理科I類に入学し、同工学部、同大学院工学系研究科修士課程、同博士課程を修了。東京大学博士(工学)。

 

大学院を修了後、社会技術研究システムを経て、東京大学大学院工学系研究科講師、准教授。東京大学を辞した後、NPO法人パブリック・アウトリーチにて、全国の大学生を対象としたワークショップを主催するなどの活動を展開する。

 

2018年度より私塾「学び舎 たけむら」を開業し、論理的思考力を向上させる授業を担当。また、東京大学・神戸大学・上智大学・金沢大学などの非常勤講師も務め、コミュニケーション論やエネルギー政策論などを教える。

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