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算数文章題が苦手な子のためのアート教室
筑波大学の熊谷恵子先生は、子どもが算数文章題を解く際には以下のステップを踏むと定義しています。
算数の文章題が苦手な子というのは、このステップのどこか、あるいはいくつかでつまづいているそうです。
語句や文章の内容理解
イメージ化
立式
計算
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熊谷先生が開発した文章題のステップを検証するために、ある文章題を2人の学童生に解いて貰いました。1人は問題を解くことが出来ました。もう1人は問題を解くことが出来ませんでした。
この違いは何か?試しに、この文章の絵を描いてごらんと指示した所、問題を解けた学童生は絵を描くことが出来ました。
一方、問題を解くことが出来なかった学童生は、絵を描くことが出来ませんでした。
こういった事実を踏まえると、文章をイメージ化することが算数文章題を克服するポイントになるのではないでしょうか?

皆さん、こんにちは。インターエデュという教育関係のWEBサイトがあるのですが、そのサイトの掲示板で文章題の課題に悩む小学生の保護者さまから、以下のような投稿がありました。
算数の文章問題がわかりません。
最初は、国語の力がないのかと思ったのですが 国語の問題は、間違いも少ないのです。
別の問題なのでしょうか?
例えば、ケーキが8個あります。14人の子供に配るには何個足りませんか。
という問題で、彼女は8から14を引こうとします。
私が、絵を書いてやると答えはわかるのですが (残っている数を数えればわかるので同然なのですが…) 式をそこから導きだせません。
こういう子供は、どのように指導をしていけばいいでしょうか?
算数文章題に悩む保護者さまの声
算数文章題を解くためのステップ
算数文章題を解くにはイメージ化がキーポイント

文章をイメージ化するということはイメージした絵を紙に書く行為を指します。
絵を描く仕事と言えば芸術家ですが、なぜ芸術家は絵が上手いのでしょうか?
答えは簡単、沢山絵を描いているからです。
但し芸術家が描くような複雑な絵は最初から描くことは出来ません。
そこで今回は簡単に絵を描くことの出来るクロッキーという手法を使って絵を描いていきます。
どうやってイメージ化を上達させるか?
描画対象を10分で描くクロッキー

こちらの絵をご覧下さい。これは人が座っている様子をクロッキーで描いたものです。
クロッキー(仏: croquis)とは速写(速写画)と言い、対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指します。
スケッチ(写生)とも言いますが、特に短時間(10分程度)で描かれたものをクロッキーと言います。
主に動物や人体など動きのあるものを素早く捉える訓練として行われます。
算数文章題をクロッキーで描こう
そこで今回クロッキーで算数文章題を描いてイメージ化の訓練をするアート教室を開催します。
算数文章題が苦手な子のためのアート教室
日程
2017年8月24日(木)
17:40~18:40
バディスポーツ幼児園横浜センター南校
ケミストリーのプロモ動画を制作した
映像作家による指導


今回指導頂くのは映像作家の早川貴泰先生です。
早川先生はアーティスト、CHEMISTRYのPeriodというプロモーションビデオの制作を担当された実績のある方です。
参加費
無料

こちらのフォームにご記入下さい。
アート教室参加申込みはこちらから
(完全予約制)
この教室に参加するメリット

描いた絵をお互いに見せ合うことで、コミュニケーションが活性化します。自分の絵の特徴を説明することでプレゼン能力が身に付きます。

絵を描く練習をすることで、文章をビジュアライズすることが出来、これによって国語の読解や算数文章題の強化が期待出来ます。

シミュレーション能力が身に付きます。ここにこの色を塗るとどうなるか、このシャツにこのスカートをはくとどうなるか、普通は、実際に身に着けてみないとなかなか分かりません。
しかし、絵を描くことで、シミュレーション能力が身につき、上記のようなことがやる前からイメージ出来るようになります。
この服の色に合うのはどの色かほぼ想像通りになります。
シミュレーション能力は、色、形のようなアートに生かせるばかりではなく、勉強、スポーツ等の色々なシーンでシミュレーション力を身につけていると非常に便利です。
全体を見る力が身に付きます。絵を描く際には全体像を描いてから、各パーツとのバランスを取ることが非常に重要です。
勉強でも同じことが言えるかと思います。問題集やドリルを頭からやる必要は全く無く、まず全体をパーッと見て、自分の不得意な問題に取り掛かると効率が良いのではないでしょうか?
全体のバランスを見る能力は、それはアートによって身につけられます。
基本的な特性として、人間はミスが好きではありません。
最初からノーミスでなくてはならない、それが理想と考える傾向にあります。
しかし、アート経験者は、そうは考えません。
最初からうまくできるはずはないと思っているし、失敗したらやり直せばすむことだと思っています。
そうやって何度も何度も絵を描いて、絵が上手になっていきます。
これはスポーツも勉強も同じではないでしょうか?
失敗しても構わないから、何度でもやり直せる力を持つことは、自己の克服や成功に繋がります。
「やり直せる力」を鍛えるには、アートがうってつけです。
答えの用意されていないものへ回答する力が身に付きます。
算数や理科には決まった答えが用意されています。
しかし、アートには、答えがありません。
アートは、他人が答えを準備してくれません。
答えは、制作している自分の心の中(イメージの中)にあります。
そして、その答えを自分で引き出さなければなりません。
その作業は、他人が準備してある答えを当てることよりも何倍も大変です。
0であるもの(無いもの・存在しないもの)に答えを与えて実在させるアートは、創造力を培う作業として良いと思いませんか?


